時差の問題の解き方・考え方を簡単にわかりやすく解説【時差を得意に!】
時差の計算の仕方って、大人でも意外と分かってないんですよね。
それを中学校1年生の子に理解しろっていうのは酷なことと思うんです。
というかよく分からないまま大人になっていくパターンが多いのでは?
でも実はポイントさえ押さえれば簡単なんです。
この記事を読んで、時差の問題を得意にしてください!
- 時差の問題を得意にしたい人
- 今後、海外旅行に行く人
- 時差のことが今までよくわかってなかった人
- 暇な人
時差って難しいよね。でも何で同じ地球に住んでて時間が違ったりするんだろう。どこでも一緒の時間ならよかったのに~めんどくさいブー🐽
たしかにの~でもそういう訳にはいかんのじゃ。国によって日にちが違ったり、時間が違ったりするのには理由があるんじゃ。まずはその理由から説明していくぞい!
- 緯線(ヨコ線)
- 経線(タテ線)
- 時差=経度差÷15
- 時間は日付変更線から西向きに進む
- 日本の標準時子午線は兵庫県明石市(東経135度の経線)
- 2地点が東経と西経のときは足し算を!
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緯線(緯度)・経線(経度)とは
世界地図を見ると、よく縦の線と横の線がありますよね?「ん?」と思う人は上の地図を見てください。
横の線を緯線と言い、縦の線を経線と言います。
緯線(ヨコ線)
緯線は赤道(上図の赤い横線)を0度として、南北にそれぞれ1度、2度・・・と進み南北とも90度まである線です。(北緯90度は北極、南緯90度は南極)
日本の位置は赤道より北側なので、北緯に位置していることになります。(東京がおよそ北緯36度)
経線(タテ線)
経線は本初子午線(上図の赤い縦線)を0度として、東西にそれぞれ1度、2度・・・と進み東西とも180度まである線です。(地球をぐるっと半分回って180度の線「上図の青い線」で重なります)
日本の位置は本初子午線より東側なので、東経に位置していることになります。(東京はおよそ東経140度)
なるほど。じゃあ東京はおよそ北緯36度、東経140度って言い表せるんだね。
でも、何でそれが時差と関係があるの?
実はこの緯線経線のうち、「経線」が時差に関係大ありなんじゃ。経線(経度)を使うことで、時差の計算ができるんじゃ。ここで覚えておってほしいのが経度は東西に180度ずつじゃから1周で360度とということじゃ。
もう一度言うと「経度は1周で360度」これを頭に入れておいてくださいね。
時差の解き方と考え方を解説します
ブタオくんは地球がまわっておることは知っとるかの?
ばかにしないでよ(>_<)それくらいは知ってるよ!自分でグルグル回転しながら、太陽の周りを周ってるんだよね。ちなみに自分でグルグル回転するのは「自転」、太陽の周りを周るのは「公転」だよね。
おー!すばらしいの~知っておったんじゃな。これは見くびっておってすまんの~。
では、地球は1日でどのくらい回転(自転)するか知っておるかの?
も・・もちろん知ってるよ!え~っとね~・・・5回?・・いや!6回だ!!
時差=経度差÷15
地球が自分で回転することを自転と言いますよね。自転するから、昼と夜があるんですよね。
自転は1日に1回転です。1回転ということは360度回転することになります。1日は24時間だから、こんな式が成立します。
1日=24時間=360度
では、1時間で何度回転することになりますか?そうです360度÷24時間で15度になります。
ここでさっきの「経度は1周で360度」を思い出してください。
そうなんです。1時間で経度15度分回転するんです。
つまり、2地点間の経度の差が15度で1時間の時差が生まれることになります。
経度差30度で2時間、経度差45度で3時間、経度差90度で6時間、経度差180度で12時間の時差ができるんです。
つまり、2地点間の経度差が分かれば時差が出るんです。
2地点間の経度差は経度と経度を引き算すればいいだけです。
そうしたら、こんな式が成立します。
時差=経度差÷15
これを覚えるんです。とにかくこれを頭に入れておきましょう。
では、ブタオくんに例題じゃ。東経30度のエジプトのカイロが5月5日の午前10時の時、東経120度の中国の上海の日時がわかるかの?
簡単だよ!カイロと上海の経度差が90度だから、90÷15=6となって、6時間の時差だ!
で、カイロが5月5日の午前10時だから・・・上海は6時間足して16時!いや6時間引いて4時!・・・あれ?・・・たせばいいの?ひけばいいの?わからないブー🐽
時間は日付変更線から西向きに進む
まずは、時差=経度差÷15を覚えましたか?
次に、この計算で時差を求めたときに、どちらが時間が早くて、どちらが遅いかが問題となってきます。
下の図を見てください。イギリスのロンドンを中心に描いた世界地図です。
時差の問題を考えるときにはこのイギリスのロンドンを中心に描いた世界地図を使うとわかりやすいです。
地球は西から東向き(上図では左から右)に回転しています。だから、東から朝がやってくると考えればいいんです。「あけましておめでとう」「A HAPPY NEW YEAR」は東(上図では右)からなんです。
でも、地球は丸いから、どこをスタートにするかを決めています。
上の地図上の青い線(180度の経線)を日付変更線と言います。この日付変更線がスタートラインです。日本はかなり東の方にあるので世界の中でも時間が進んでいる方ということになります。
なるほど!じゃあさっきの問題で言うと、カイロよりも上海の方が東にあるから、上海の方が時間が進んでるんだね。ということは、カイロが5月5日の午前10時で、カイロと上海の時差が6時間だったから、中国の上海は5月5日16時(午後4時)だ~!!
よく、「日付変更線を西から東に越えたら1日戻して・・・」とかいう考え方を耳にしますが、確かにその通りなんですが、それが時差の問題を難しくしてるんです。その考え方より
先述したように時差の問題はイギリスのロンドンを中心に描いた世界地図で考えることが大事です。そして日付変更線から西(左)向きに時間は進んでいくと覚えておけば、あとはすべて計算だけです。「日付変更線を西から東に越えたら1日戻して・・・」とか考えなくてすみます。
時間は日付変更線から西(左)向きに進んでいく。
※東(右)の方が時間が進んでいる。
左・右という言い方はあまりよくないけど、「ロンドンが中心で上が北の地図」では通用します。
日本の標準時子午線は兵庫県明石市(東経135度の経線)
「経度差15度で1時間の時差」はもう覚えましたね。
でも実は、日本はおよそ東経120度から東経150まであるんです。つまり経度差30度で時差が2時間できてしまうんです。
厳密に言うと、沖縄より北海道の方が日の出時刻も日の入り時刻も1時間以上早いんです。じゃあ、時計が都道府県ごとに違うのか、というと、そんなことしていたら大変なので、日本の中では時間を統一しているんです。
どこに統一しているかというと、上の地図中の兵庫県明石市を通る東経135度の線(黄色の線)です。これを日本の標準時子午線と言います。
多くの国では、標準時子午線を決めて時間を統一しています。ただ、ロシアやアメリカなど大きな国では標準時子午線が複数本あったりもします(中国は国土面積は大きいが東経120度の経線1本に統一)。また、サマータイムなど季節によって時間が変わる国もあります。
ここで問題です。
①まず2地点間の経度差を求めます➡135-45=90
次に経度差÷15をします➡90÷15=6(時差)
東の方(日本)が進んでいるから➡午後7時から6時間引いて
答え イラクのバグダッドは1月1日の午後1時
②まず2地点間の経度差を求めます➡135-0=135
次に経度差÷15をします135÷15=9(時差)
東の方(日本)が進んでいるから➡午後7時から9時間引いて
答え イギリスのロンドンは1月1日の午前10時
2地点が東経と西経のときは足し算を!
かなり分かってきたけど、ちょっと疑問に思うんだよね。今までやったのって2地点が全部東経どうしじゃん。2地点が東経と西経のときはどうするの?例えば東経135度と西経135度の2地点のときなんか、引き算したら135-135=0になっちゃうブー🐽
なかなか鋭いの~。みんなよくそこで混乱するんじゃ。でも、実はそんなに難しくないんじゃ。いろいろ考えると混乱するからこれだけ覚えておくんじゃ。2地点が東経と西経のときは経度と経度を足し算すればいいんじゃ。あとは同じじゃ、経度差÷15で時差が出るんじゃ。
つまりこういうことです。
経度差を求めるとき
- 2地点が東経と東経(または西経と西経)なら➡2地点の経度を引き算
- 2地点が東経と西経(または西経と東経)なら➡2地点の経度を足し算
これで経度差が出ます。あまり難しく考えると混乱してしまうので上の枠内を覚えましょう。
下に中学校地理がよく分かる本を紹介しておるぞ。2冊とも丁寧な解説で、苦手な人でも理解しやすいように書かれておるんじゃ。今ならエントリーするだけで初めての本の購入につき10%のポイントがGETできるぞい!
ここで問題です。
①まず2地点間の経度差を求めます(東経と西経だから)➡135+75=210
次に経度差÷15をします➡210÷15=14(時差)
東の方(日本)が進んでいるから➡午後3時から14時間引いて
答え アメリカのニューヨークは10月20日の午前1時
②まず2地点間の経度差を求めます(東経と西経だから)➡135+120=255
次に経度差÷15をします➡255÷15=17(時差)
東の方(日本)が進んでいるから➡午後3時から17時間引いて
※ここで注意が必要です。午後3時(15時)から17引くとマイナス2時です。つまりこれは前日に2時間戻ったことになります。だから前日の午後10時となります。
答え アメリカのロサンゼルスは10月19日の午後10時
ここでブタオのワンポイントアドバイス~!!
時計の計算は24時間で考えるといいよ。
午後5時(17時)の10時間前を考えるときは17-10=7で午前7時
午後1時(13時)の14時間前を考えるときは13-14=-1で24から1を引いて前日の23時(午後11時)
となるよ。
日付が戻るときに注意が必要です。たまに2日戻ってしまったりする人がいるけど、地球上で2日間も日付が変わることはありません。
まとめ
時差の問題について書いてきました。途中、混乱しそうなところもありますが、とにかくやり方さえ理解すれば、本当はとても簡単です。途中の意味が分かりにくい人は、「時差の問題でやること」これだけを覚えておけば、時差の問題は楽勝ですよ!
①2地点間の経度差を出す
・2地点が東経と東経(または西経と西経)なら➡2地点の経度を引き算
・2地点が東経と西経(または西経と東経)なら➡2地点の経度を足し算
②2地点間の時差を出す
・時差=経度差÷15
③日時を求める=時差を足す(または引く)
・時間は日付変更線から西(左)向きに進んでいく※東(右)の方が時間が進んでいる(ロンドン中心・上が北の地図で考える)
計算と言っても「整数の足し算、引き算、割り算」だけです。あとは、計算を間違えたり、時間の戻し方や進め方を間違えたりしないようにしましょう!用紙の裏などに時計を書いて考えるのも手です。
日本(兵庫県明石市)の東経135度とイギリスのロンドンの0度(本初子午線)は絶対に覚えておきましょう。他の都市は覚えなくても大丈夫です。(もちろん覚えてもいいですよ)
どうじゃったかの。時差の問題を得意になれそうかの?やり方をしっかり覚えれば大丈夫じゃな。最後にブタオくんにちょっと難しい問題じゃ。これが解ければブタオくんの勝ちじゃ!
よーし!いつ勝負になったのかは知らないけど、たまには頑張って勝つぞ!・・え?
勝つ?・・カツ・・・トンカツ!?
嫌だ~食べないで~ブヒ~🐽
出発時のロンドンの日時を求めます。
日本が東経135度、ロンドンが0度だから経度差は135度
時差は135÷15=9で9時間
日本が8月10日午前10時で、日本の方が時間が進んでいるから、9時間引いて
ブタオくんが日本を出発したときのロンドンの日時は8月10日の午前1時
ブタオくんがロンドンに到着したときのロンドンの日時が8月10日の午後11時(23時)
ブタオくんが飛行機に乗っている時間はロンドンの時計が進んだ時間と同じだから
23時-1時=22時間
答え ブタオくんが飛行機に乗っていた時間は22時間
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